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シアリスについて


 

EDの経口薬について解説します。

院長:山本(医師)監修

1)バイアグラ®とは?ED治療の薬理メカニズム

2)レビトラ®について

3)シアリス®について

 

シアリス®とは?|ED経口薬について

 

(目次)

1)シアリスの効果・効能
2)シアリスの対象者
2)有効成分・メカニズム
4)併用禁忌・副作用

 

1)シアリスの効果・効能

 

シアリスは、1993年のバイアグラの認可、2004年のレビトラの認可に続き国内で3番に認可を受けたEDのための治療薬です。シアリスはバイアグラに含まれる成分と同じようなメカニズムEDを治療します。

 

つまり、勃起するために必要なcGMPを分解する酵素を抑制することによって、陰茎海綿体内のcGMPの濃度を上昇させます。

 

シアリスの有効成分はタダラフィルです。しかし、このタダラフィルですが、バイアグラに含まれるクエン酸シルデナフィルとは少し異なる構造をしています。この構造のためにタダラフィルはエタノールや水、アセトニトリルにほとんど溶けないという性質を持つことになります。

 

その結果、シアリスにはバイアグラよりもいくつか優れている点があります。一つは、服用後からより長い時間、薬効が持続するということです。個人差はあるとは思いますが、バイアグラが服用後5~6時間の持続作用が認められている一方で、シアリスは服用後36時間の持続作用が認められています。

 

そのため、シアリスの場合、性行為の直前に服用するという必要がありません。ただ注意してほしいこととしては、36時間ずっと勃起した状態が続くというわけではないということです。性的刺激に自然に反応して勃起を促し、それを維持することをサポートするという効能が36時間続くのです。このことから土曜の朝に服用して日曜日の夜まで効果が続くことから「ウィークエンドピル」という愛称で呼ばれています。

 

シリアスの優れた点としては他に、水やエタノールに溶けないことからも分かるように、食事の影響を受けにくいということです。

 

そのため、空腹時、食前、食後のいずれの場合も服用可能です。また、シアリスはアルコールの影響も受けにくいといわれているため、多少の飲酒は問題ないといわれています。しかし、一般に薬の服用時はアルコールを避けるべきですので、このことについては医師と相談するべきでしょう。

 

2)シアリスの対象者

 

シアリスの特徴としては、上に述べた通り、服用後が36時間ほどの効能があるということ、食事の影響を受けにくいということです。そのためバイアグラよりも患者さんのライフスタイルに合わせやすいことが特徴になります。したがって服薬のタイミングを計ることのわずらわしさや行動に伴う焦りやプレッシャーを軽減することが出来ます。

 

ただしバイアグラと同様シアリスにおいても服薬することが出来ない方がいます。バイアグラの時と同じように、循環器系に疾患がありそのための薬剤を服用している方は注意が必要です。
詳しくは以下のような方です。

 

・硝酸剤を服用している方
・シリアスを服用したことがあり、その時にアレルギーを起こしたことのある方
・心血管に障害があるため性行為を控えるように医師から言われている方
・心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしたことのある方
・不整脈のある方
・低血圧(最大血圧90mmHg未満または最小血圧が50mmHg未満の方)や高血圧の方(最大血圧が170mmHg以上または最小血圧が100mmHg以上の方)
・肝障害のある方
・網膜色素変性症の方

 

また、以下のような方々は医師とよく相談して服薬する必要があります。

・肝臓、腎臓の悪い方
・陰茎の病気の方(屈曲など)
・血液の病気の方(鎌状赤血球症など)
・血が止まりくいなど出血性の病気のある方
・他のED治療薬、勃起補助器具を使用したり、手術を受けたりしたことのある方
・高齢の方
・心臓病や高血圧症、排尿障害を治療中の方
・過去に視力喪失の経験がある方

 

いずれも既往歴や服用中の薬などに注意する必要があります。

 

3)有効成分・メカニズム

 

前述したようにシアリス有効成分はタダラフィルと呼ばれる物質です。メカニズムとしては、勃起するために必要なcGMPの分解のための酵素を阻害し、陰茎海綿体内のcGMP内の濃度を上昇させることによって勃起を促します。タダラフィルの優れる点としては、食事の影響を受けにくいことや、36時間にわたり勃起の維持を助ける効果が認められていることです。

 

注意するべき点としては食事の影響を受けにくいですが、高カロリーな食事の場合には効能が落ちることもあるらしいです。またシアリスを長期間服用することで、抗体が体内にでき効きにくくなるという噂もあるようですが、真偽のほどは定かではなく医師とよく相談することが必要なようです。

 

4)併用禁忌・副作用

薬剤名だけでは、かなり多くの種類のものがありますが、その多くが狭心症の治療に用いらるニトログリセリンのような硝酸薬です。したがって、心疾患や血管障害を既往していて、治療中の方は良く医師と相談してシアリスを服用する必要がありそうです。

 

副作用としては、最も重いものとして4時間以上勃起が続くことがあります。この場合は早急に医療機関を受診してください。他のものとしては、頭痛、ほてり、消化不良などがあるそうです。

 - ED・経口薬