バイアグラ・シアリス・レビトラの効果

バイアグラ・シアリス・レビトラなどが適している方

バイアグラ・シアリス・レビトラはこんな方に適しています。

  • 最近勃起する力が衰えてきたなと思う方
  • ICI療法や衝撃波治療を行うほどでない程度のEDの方

勃起させる薬ではなく、勃起しやすくする薬

飲み薬(バイアグラ、シアリス、レビトラ)は「勃起させる薬」ではなく、「勃起しやすい状態にする薬」です。

脳が性的興奮を感じると、陰部では勃起させようとする物質(cGMP)が分泌されます。この物質は陰茎の動脈(体内から陰茎に血液を送り込む血管)を作っている筋肉(陰茎海綿体血管平滑筋)を弛緩させます。すると、血管が広がって陰茎に血液が流れ込みます。この血液によって陰茎内の圧力が高くなって、ちょうど空気を入れた風船が膨らむように陰茎が大きく、硬くなります。これが勃起です。

勃起すると陰茎内の圧力が高くるため静脈(血液が陰茎から体内に戻っていくための血管)が締め上げられて血液が出ていかず、その状態が維持されます。しかし、そのままではずっと勃起したままでは困りますから、しばらくするとcGMPを分解する物質(PDE5)が分泌されて動脈が元の状態に戻り、勃起が終了します。

ところが、加齢や病気などでcGMPの分泌が少なくなると勃起に必要な量のcGMPが分泌される前にPDE5によって分解されてしまうようになり、EDになってしまいます。

バイアグラ、シアリス、レビトラはこのPDE5の働きを阻害します。すると、性的興奮を感じたのちに勃起に十分なcGMPを蓄積できるようになり、勃起できるようになるのです。

飲み薬によるED治療のメカニズム

飲み薬を服用する 食道、胃を通って小腸で吸収され、全身に成分が巡る 一部が陰部に達する 勃起を終了させる物質(PDE5)の働きを阻害する 勃起させる物質(cGMP)の働きにより勃起が起こる
服用から効果発現までにかかる時間は30分~4時間程度

※勃起のメカニズムはこちらを参照

飲み薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)の長所と短所

飲み薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)の長所は、まず、安価で手軽であることです。1錠あたり2000円以内で手に入れることができ、小さな錠剤のため、服用していることを周囲に気づかれにくい手軽さがあります。

次に、非常に多く出回っており、「こなれた」薬であるということです。万一の副作用の場合にも知見が多いため対処が迅速に行えます。

一方の短所は、まず、そもそも「勃起する力」がなければ効果がないということです。例えば、心因性のED、前立腺などの手術によって神経が傷ついてしまったことによるED、動脈硬化などで血管が痛んでしまっているような重度のEDの場合には効果がありません。

次に、飲むことができない場合があるということです。飲み薬のため経口で摂取しますが、吸収された成分は血流にのって全身に運ばれます。そのため、心臓病、腎臓病、肝臓病などの既往症のある方や硝酸系の薬を飲んでいる方が飲むと重篤な合併症を引き起こすことがある(場合によっては死亡する可能性もある)ため、これらの方は飲むことができません。

バイアグラ・シアリス・レビトラの比較

飲み薬には、バイアグラ、シアリス、レビトラの3種類がありますが、それぞれの特徴からどのように選べばよいのかを解説します。

まず、バイアグラです。有効成分をシルデナフィルといい、狭心症の薬として開発されました。国内での発売時期は1999年(それ以前にも個人的に輸入している人はいました)で、3種類の中で最も古くから流通しています。知名度が高くて多くの人に使われており、最も安価ですが、飲酒や食事の影響を受けやすいなどの欠点があります。

次にシアリスです。有効成分をタダラフィルといい、日本で開発されました。発売時期は2007年と3種類の中で最も新しい薬です。シアリスの特徴は効果の持続時間が36時間(個人差があります)と非常に長く、また、食事に影響を受けないため非常に自由度の高い薬です。旅行や長時間のデートなどには適した薬といえます。ただし、薬の強さはバイアグラより弱いという欠点があります。

最後にレビトラです。有効成分をシルデナフィルといい、ドイツで開発されました。効果が表れるまでの時間が短く、強い効果が特徴です。食事は軽くであれば問題ありませんが、油やたんぱく質の多いもの、お酒などをとると効果が減少してしまいます。

シアリスについて、さらに詳しくはこちら

バイアグラ・レビトラ・シアリスの比較

薬剤名 バイアグラ
(シルデナフィル)
シアリス
(タダラフィル)
レビトラ
(シルデナフィル)
製薬会社
(メーカー)
ファイザー
(アメリカ)
日本新薬
(日本)
バイエル薬品
(ドイツ)
国内発売時期 1999年3月 2007年9月 2004年6月
特徴 日本での知名度が高く、使用している人が多い。しかし、飲酒や食事の影響を受けやすい。 効果の持続時間が長く、服用後の自由度が高い。また、食事による影響を全く受けず、食前に飲んでも問題ない。 効果が表れるまでの時間が短く、副作用が小さい。食事の影響を多少受ける。効果の持続時間がバイアグラより長い。
服用のタイミング 性交の
30分~1時間程度前
性交の
1時間程度前
性交の
30分程度前
効果の継続時間 4時間 36時間 4~8時間
服用後の飲酒 避けた方が良い 適度であればよい 避けた方が良い
服用後の食事 服用時は空腹であることが望ましい。服用後40分程度経過すれば食事をしても問題ない。 影響を受けないので自由に食べてよい 軽い食事(700kcal程度)であれば服用前に摂っても問題ない。服用後40分程度経過すれば食事をしても問題ない。
副作用 ほてり、頭痛、動悸、消化不良など    

※レビトラ錠はバイエル社の製造工場の事情で世界的に品薄です。当院でも品薄である旨ご理解くださいますようお願い致します。(2019年8月末日現在)